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シンガポール水の国際展示会SIWWにて、講演させていただきました。「第三世代膜分離技術としてのPD膜分離」低コスト海水淡水化に向けた私たちの開発方向性と、C6シリーズを通したユニークで着実な取り組みについて紹介しました。講演後は、水の世界企業、Hyflux、SUEZ waterとの交流もあり、私たちの取り組みを直接届けることができました。みなさまのおかげで、また一歩、前進です。いつも支えていただいているC6ユーザーのみなさま、そして今回の貴重なチャンスを与えてくれましたT-mec社に感謝申し上げます。ありがとうございました!Dr.Oike presented our project in the international water exhibition in Singapore, SIWW, today.Title: PD separation as the 3rd generation filtration technology.We could share our development direction for sea water desalination and our unique, steadily project by C6 series.After the presentation, we could meet the researchers of Hyflux and SUEZ water, which are leading companies of water in the world, and share our technologies.Big thanks to all users of C6 series for supporting,and would like to express our appreciation to the T-mec for giving us such a great opportunity.
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(注:本稿はアトピー性皮膚炎の治療法を示すものではありません。)
アトピー性皮膚炎は気を付けなければならない点が多く、付き合うのがとても難しい症状の一つです。
本レポートではアトピー性皮膚炎の経験者の観点から、付き合い方の一例を示しました。(治療法を示すものではありません)
気を付けなければならない点は4つあります。
炎症を避け、やさしく洗浄し、皮脂を生産し、常在菌を育成することです。
1.炎症の回復は適量のステロイド軟膏を頼り、回復後は使用量を減らす。
2.肌と常在菌にダメージを与える強い洗剤と抗菌剤を避ける。(純石鹸の使用)
3.ビタミンと脂質をしっかり摂り、入浴と睡眠をしっかり取る。(皮脂の生産)
4.栄養成分で常在菌をやさしく育成する。(プラセンタ)
少し生々しいレポートですが、アトピーとの付き合い方について最新の文献と共に考えます。
【要約】
炎症が激しい期間は、純石鹸洗顔フォームで汚れをよく落とし、ごく微量のステロイド軟膏を塗り、さらにワセリンを上から塗布して肌を保護し、炎症の収まるのを待つ。炎症が収まった段階で、ステロイドを徐々にワセリンに置き換え、さらにC6クリームを塗布し、栄養を補給することで、肌表面の常在菌を育て、肌環境の健全化を促すことができた。また合わせて、健康な食生活(場合によりビタミン剤の服用)、時間をかけた入浴、十分な睡眠を摂ることも、皮脂生産の上で有効であった。常在菌は皮脂を分解し、健全な低分子保湿剤を生産してくれる。
【レポート】
被験者:尾池哲郎(10代~20代にかけて激しいアトピー性皮膚炎を経験。現在は生活を改善し落ち着いているが、生活の乱れによって時折発症する。)
2016.04.03 不規則で不摂生な生活を一定期間続け、肌の荒れた状態を作る。肌(首)の一部を強く搔き、傷をつける。
2016.04.13(10日目)
炎症が広がり、アトピー性皮膚炎を起こす。
この状態に至ると自然治癒が困難となる。激しい痒みが続き、触れると炎症がよりひどくなる。
2016.04.19(16日目)
C6クリームMを塗布したが、炎症が収まることは無く、むしろかゆみが強くなる。(悪性菌の繁殖を促した?)
アトピー性皮膚炎の主な原因は悪性菌の繁殖による炎症。皮膚を清潔に保ち、常在菌の繁殖を助ける環境を作る必要がある。
2016.04.27(24日目)
純石鹸洗顔フォームで汚れをよく落とし、ごく微量のステロイド軟膏を塗り、さらにワセリンを上から塗布して肌を保護し、炎症の収まるのを待つ。徐々に炎症が収まる。
2016.04.30(27日目)
炎症が収まった段階で、C6クリームMを塗布し、肌表面の健全化を促すことで回復した。
普段は泡切れの良い純石鹸洗顔フォームで汚れを落とし、常在菌に悪影響のある界面活性剤(洗剤成分)を肌に残さないようにした。
また合わせて、健康な食生活(場合によりビタミン剤の服用)、時間をかけた入浴、十分な睡眠が有効であった。
【考察】
アトピー性皮膚炎とは「炎症の悪循環」。
炎症の悪循環を断ち切るには、まずは肌を傷つけないことが重要である。
慶應義塾大学と米国 National Institutes of Health の研究グループは、アトピー性皮膚炎が黄色ブドウ球菌などの異常細菌巣によって引き起こされることを、マウスを用いて解明した。
これは、アトピー性皮膚炎によって増殖した雑菌が、炎症部位でさらなるかゆみを生んでいる悪循環を想像させる。
※参考文献:「“Dysbiosis and Staphyloccus aureus Colonization Drives Inflammation in Atopic Dermatitis” (皮膚細菌巣バランスの破綻および黄色ブドウ球菌の定着がアトピー性皮膚 炎の炎症の原因となる)Kobayashi et al., 2015, Immunity 42, 756–766
今回のレポートで、炎症が収まる前にC6クリームを塗布してもかゆみが収まらなかったことも、この雑菌の繁殖が原因であると考えられる。
また、理化学研究所はアトピー性皮膚炎モデルの原因遺伝子を解明し、ワセリンに一定のアトピー性皮膚炎予防効果があることを突き止めた。
これに従って今回、微量のステロイド軟膏とワセリンの組み合わせで炎症を抑えることを試みた。
※参考文献:「アトピー性皮膚炎モデルの原因遺伝子を解明-JAK阻害剤または保湿剤でアトピー性皮膚炎を予防-」吉田尚弘ら、2016年4月26日、理化学研究所プレスリリース
炎症が収まった後、常在菌の育成と保湿のため、C6クリーム・モイスチャーを利用した。C6クリーム・モイスチャーにはワセリンも配合されている。C6クリーム・モイスチャーで肌が必要な栄養成分を塗布するとともに、保湿を与え、肌の健全な回復を促し、回復することができた。
また、皮膚に十分な栄養を届けるには、やはりビタミンや脂質が豊富な新鮮な野菜、肉類の摂取が欠かせない。皮膚は栄養がもっとも後回しになる器官であり、肌荒れは栄養不足(特にビタミン不足)の分かりやすい信号である。脂質不足は乾燥肌につながる。そうした肌荒れの兆候を感じたときはビタミン剤の服用も有効な手段である。
そして入浴と睡眠も健康な肌の新陳代謝に欠かせないが、特に考慮したいのは、入浴中と睡眠中の皮脂の生産である。温浴時は皮脂の生産が活発になる。アトピーの経験者が十分な時間の入浴後に快適さを感じるのは血行が促進され皮脂が十分に生産されたからである。また睡眠は皮脂の生産と共にストレスの軽減にもつながる。アトピーには十分な入浴と睡眠の時間の確保が重要である。
常在菌が育ち、皮脂が十分に生産されれば、常在菌が皮脂を分解し、本来の健全な低分子保湿剤が生産される。それによってワセリンやC6クリームといった保湿剤の使用量も減らすことができ、皮膚を過剰な保湿剤で覆うことが無くなる。皮膚環境に十分な酸素も行き渡り、本来の健全な環境を取り戻すことができる。
以上のように、やさしい洗浄、適度なステロイド、皮脂の生産、常在菌の育成といったすべての条件に気を配ることで、アトピー性皮膚炎と上手に付き合うことができる。
なお、夏場の発汗や虫刺されによるかゆみがアトピー性皮膚炎の再発につながることも多い。その際にはステロイド無配合の抗ヒスタミン薬(ムヒS、池田模範堂など)の早めの塗布が有効である。
【使用したスキンケア品】
ワセリン(プロぺト、丸石製薬)、ステロイド軟膏(オイラックスPZリペア軟膏、第一三共ヘルスケア)、C6クリーム・モイスチャー(FILTOM)、抗ヒスタミン薬(ムヒS、池田模範堂)
Oike / FILTOM
【注意】 (元の場所に戻る)
※FILTOMは医療機関ではありません。本レポートは治療法の解説ではありません。C6シリーズはスキンケア用化粧品であり、医薬品ではありません。本レポートはC6シリーズの効果効能の説明ではありません。
※プラセンタに含まれる成分(※)は肌の栄養源になりますが、薬効成分ではありません。
※プラセンタに含まれる成分:アミノ酸、タンパク質、脂質、多糖類、ビタミン類、ミネラル類など。
本稿の問い合わせ先:株式会社FILTOM 093-616-7972 info(@)filtom.com
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Here is the brief report of our presentation, “Architecture of Crisis”, at BIOTALK on 26th MAY in Mediamatic, Amsterdam. (日本語)
Why can’t we feel other intelligence in the universe?
We introduced our challenge through Placenta C6 to desalination for drinking water with such a question.
Special Thanks to Placenta C6 Users and C& [Chi and], Bunbo Co., Mediamatic.
Click images for larger version. Or hold image to open in a new tab.
I came from Kitakyushu in north area of the Kyushu island. The Kyushu island is located in southern area of JAPAN. I’d like to introduce our challenge. PD separation of us, FILTOM, is the technology which aim to make drinking water from sea water, but at the same time, which can be applied for food, beverage and cosmetic products.
Our challenge is to make profits to progress the study by selling such products and try to achieve the desalination for drinking water in low energy consumption in future. It is a small trial in small area, but also one small trial of big team in this planet.
Why we feel alone in the univerce? We are now facing too big wall to overcome which other intelligence also had been facing. How can we overcome such drastic population explosion?
We must be the first intelligence to oversome the problem. We must be the first intelligence to pass the sustainable technology to a new family in an other planet.
Today, in this planet, many many colleagues is now studying various sustainable technology with same heart. In the team, we are trying to find key factor in our kidney.
At the present time, we can’t make drinking water from sea water in low energy consumption. But at the same time, the kidney system exchanges more than 180 L of water and ions from blood daily time in our body. The secret of the system is the really unique protein, the aquaporin, in superhydrophilic membrane, which can filter only water.
Then we selected cellulose as appropriate material to make artificial kidney system. Cellulose has 6 of hydroxy groups in a molecule. It is one of the strongest hydrophilic material which can catch water.
FILTOM has developed industrial process to make nano level hole in the cellulose membrane steadily. But only the nano hole is not enough to remove salts from sea water. We need the aquaporin mimic function.
To achieve same function of the kidney in the cellulose membrane, we need to do numerous experiments. It the process, we could get unique placenta extract.
Profitable activity is making our technology bringing higher level. Market which has higher concept maintain higher motivation of us.
Then, let me make an advertise our product. (laugh) It’s really for our study. (laugh) PD separation don’t change ingredients same as kidney. It can remove bacterias and viruses in body temperature and purify all of nutritions for skin cells at same condition and same balance. We think that the placenta extract by the PD filtration is the best for our skin care.
Yes, it is sold well. (laugh)
Our study for the PD separation is still on our long way. We feel it’ll take around 50 years to achieve industrial level process to make enough drinking water.
We set some steps until goal like removing spore or bacterias from ponds or lakes. And also removing viruses from fish farm. We makes collaboration with the Keitaro Ito’s laboratory of the Kyushu Institute of Technology, to progress such steps.
As we mentioned in the beginning of the presentation, we prepare some of UDON noodle from Kitakyushu after the session. With the taste of Kitakyushu, please share our challenge. Well, please remember not only Udon, OK? (laugh) Our PD separation, too. Thank you very much.
Water Campus 2016 in Leeuwarden, Netherlands.
Article of Mediamatic : “Architecture of Crisis”
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5月26日にアムステルダムのMediamaticにて講演した「危機の構造」を、簡単なダイジェストでお届けします。 (ENGLISH)
なぜこの宇宙に、我々以外の生命体の気配がないのか。
そんな問いも織り込みながら、プラセンタ化粧品と海水淡水化という、私たちの挑戦について紹介しました。
この活動を支えていただいている多くのC6ユーザーの方々、そしてChitose Ohchi氏、ブンボ株式会社、Mediamatic社に感謝申し上げます。
では、ダイジェスト版をどうぞ。(画像をクリックすると拡大できます。スマホの方は長押しで新しいタブで開いてください。)
日本の南の島、九州アイランドの北、北九州から来ました。FILTOMの挑戦について紹介します。PD膜分離技術とは、海水淡水化を目指す技術ですが、同時に食品、化粧品といった民生品にも利用できます。
民生品に利用しながら、技術を高度化し、将来の低コスト海水淡水化を達成しようという試みです。これは、北九州という小さな地域一丸の取り組みですが、同時に、地球人類一丸の取り組みの一つとも言えます。
なぜこの宇宙に、我々以外の生命体の気配がないのでしょうか?いま、この図のように、おそらくかつての生命体も直面したであろう、とてつもない壁に到達しています。どうやって、この人口爆発を乗り越えればよいのでしょうか。
私たちは、この問題を乗り越える、最初の生命体になるべきです。そして、次の星に持続可能技術を伝える最初の生命体になるべきです。
いま、地球上で、多くの頼もしい仲間が、さまざまな持続可能技術に取り組んでいます。その中で私たちは、「腎臓」にその答えを見つけようとしています。
現在のところ、低コストに海水を飲料水にすることはできませんが、その一方で体内では毎日、180L以上という大量の水とイオンがろ過されています。その秘密は、超親水性の膜に埋め込まれている「水チャンネル」という、水だけを通すタンパク質です。
そこで私たちは、人工腎臓を生産するため、セルロースを選びました。セルロースは親水性の高い水酸基を6つも持っています。そのため、水を引き寄せる力が最も強い素材の一つです。
FILTOMはこのセルロースに、数ナノメートルの小さな孔を安定的に形成させる工業的な技術を開発しました。しかし、それだけでは、海水から水を分離するには十分ではありません。先ほど登場した、「水チャンネル」が必要です。
PD膜で腎臓と同等の海水淡水化を実現するには、多くの実験を繰り返さなくてはなりません。その過程で生まれたのが、プラセンタ化粧品です。
利益を生む活動が、技術の高度化につながっています。つまり高い意識を持ったマーケットが、高いモチベーションを維持します。
ここでちょっと宣伝です。(笑) これも、研究のためです。(笑) PD膜分離は、腎臓とおなじく、成分を変質させません。常温でバクテリアやウイルスを除去し、皮膚細胞のための栄養成分をすべて、そのままの状態、そのままのバランスで浄化します。私たちは、このプラセンタエキス以上のスキンケア成分はないのではないかと思っています。
はい。売れています。(笑)
PD膜分離の高度化はまだ道半ばです。現在のところ、工業的に海水淡水化を実現するには、50年程度はかかってしまうのではないかと考えています。
ゴールまでにはいくつかのステップを設定しています。たとえば、池湖沼からの胞子やバクテリアの除去。そして養殖場からのウイルスの除去などです。こうしたステップを、九州工業大学伊東研究室からの協力も得ながら進めています。
さて、冒頭に紹介いただいた通り、この講演終了後に、みなさまに北九州のうどんを準備しています。ぜひ、うどんをたべて、私たちの取り組みを記憶にとどめていただきたいとおもいます。えーと、いいですか。うどんを、ではなく、PD膜分離の海水淡水化も、です。(笑) ありがとうございました。
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本日、天神イムズCLASS Salonさんにて開催した、プラセンタ化粧水手作りワークショップ。
まずは、おしゃれなランプシェードの取り外しからスタート。
こーんなおしゃれなシェードなのですが、スタッフの方がささっと早業で取り去ってくれました。
手作り化粧水ワークショップと言いつつ、いつもここが山場ですね~。みなさん真剣。
そして後半は世界一の化粧水の手作りワークショップ。
世界一の別府温泉水やまだ泉を、慎重にこうして、それから世界一のプラセンタ美容液をこれくらいこうして、最後にこうすると、できあがりです、というふうに説明しています。
正真正銘の、世界一の化粧水を、手作りで。しかもお土産もいっぱい。
みなさまも、ぜひワークショップでお会いしましょう!
次回は7月4日、名古屋です!
福岡でも、もう一度開催が近そうです。
詳細は追ってウェブ、SNSで! 待てない方はお電話で!
OIKE / FILTOM