実績40年以上の美容家、岩永恵琴(いわながけいこ)氏の美容コラム。尾池博士とのコラボレーションが美容の新境地を開きます。
美容家として培った理論と技術を後進へ伝える人材育成にも取組んでいます。
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KEIKO愛弟子の課題作品をご紹介しております。
1-166. 代謝と栄養
前回のコラムで先述した通り、
適度な運動は全身の血行を促し、肌を健全にします。
しかし、肌の表面近くの毛細血管まで考えると
運動による血行促進だけでは不十分であることが
最近の研究で分かってきました。
肌は最大の臓器で、しかもいちばん外側にあります。
そして血液や栄養をそこまで運ぶのは細い毛細血管です。
肌表面の毛細血管はとても細く、赤血球が1個なんとか通り抜けられる程度です。
そのため全身運動や第二の心臓でさえ、
血液を肌の表面の細いトンネルに十分行き渡らせるには不十分です。
運動と入浴における心拍数の増加を調べた研究があります。
200mを72秒で走った運動(時速10km)と、
41℃のお風呂に10分間浸かったときの心拍数の増加量を比べたところ、
結果は同じでした。
血行の促進においては運動も入浴もあまり違いがないようです。
しかし、入浴では皮膚表面の毛細血管に拡張が起きます。
そのため心拍数の増加が、皮膚表面近くの血管にダイレクトに効きます。
運動時の血流は筋肉中の代謝を促進しますが、
一方入浴ではそうした活動はあまり起きていない代わりに、皮膚表面の代謝が促進されていました。
体内と体表面の代謝を両方とも活発にするには、
運動と入浴の組み合わせが欠かせません。
エクササイズの後の入浴は、身体的な心地よさが示している通り、理論的にも大正解でした。
ー尾池博士・美容の化学よりー
入浴は肌の代謝を促進するだけでなく
リラックス効果も高いため、
副交感神経を優位にし、
スムーズな入眠や睡眠の質の向上が期待できます。
但し、入浴直後の高体温状態でベットに入るのは、入眠の妨げになるので要注意!
入浴中のスマホは避けて
ヒーリング音楽を聴きながら、
アロマでリラックス空間を作るのもお勧めです。
1日をすっきりリセットし、
明日を元気よく迎えるためにも、
「エクササイズ➕入浴」
を日課にしてみてはいかがでしょうか。