実績40年以上の美容家、岩永恵琴(いわながけいこ)氏の美容コラム。尾池博士とのコラボレーションが美容の新境地を開きます。
美容家として培った理論と技術を後進へ伝える人材育成にも取組んでいます。
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KEIKO愛弟子の課題作品をご紹介しております。
1-26.「大人気_マイクロカプセル」 (English)
前回のコラムをご覧頂いた方から、
自分も香害に困っている!という沢山のご意見を頂き、
改めて、多くの方が同じ思いで日々過ごされていることを知りました。
特にこの時期、湿度と高温により汗ばんだ衣類から強い香りが漂い、
知らず知らずのうちに周りへの迷惑になっているようです。
また、密集エリアでは様々な香りが混じり合って、マスクをしていても気分が悪くなる、というご意見もありました。
自分にとっては快適な香りでも、
他人は不快に感じ、
中には体調を崩す人もいる、、、。
そのような観点からいえば、
香り問題の解決は簡単では無さそうです…。
ところで、「人工香料」の製造側にいる人たちは、この社会現象をどのように捉えているのでしょうか?
おそらくメーカーは香り長持ち製品「マイクロカプセル」の売れ行きが伸びているため、
バージョンアップし続けているのだと想像します。
であるならば、、
私たちが「使わない、買わない」を
選択すれば・・
メーカーも売れないものは作りませんから
この厄介な社会現象はかなりの確率で軽減するのではないでしょうか?
私たちの生活用品の中には、
人工香料を始めとする様々な化学物質が溢れています。
しかし、少しの工夫で危険を遠ざけることはできるものです。
例えば私の場合、香りを楽しみたい時などは、
100%天然・自然成分のものを選んでいますし、
身の回りの物も成分などを吟味して、
出来るだけ安全なものを使用するようにしています。
自分だけに留まらず、大切な家族を守る為にも
CMに惑わされることなく、賢い選択をしていきたいものです。
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衆院・消費者問題特別委 初鹿明博氏 香害について(柔軟剤)
消費者が選択するために、必要な表示ができていないのが現状です。
一人一人が賢い選択を。
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これって「香害」? 自分にはいい匂いでも…被害者は「受動喫煙と同じ」
7/8(水) 12:12
田村専門委員の「まるごと医療」
「登校し教室に入ると、頭痛がして目もチカチカし授業に集中できない。吐き気もあり給食が食べられない。保健室も他の子の香料(のにおい)があり行けない」(10歳未満の女性)、「(職場の)同僚にお願いすると、『あなたの弱い体質に合わせて洗剤、柔軟剤を変える筋合いはない』と言われました。受動喫煙と同じ状況だと思います」(30歳代女性)。
日本消費者連盟などでつくる「香害(こうがい)をなくす連絡会」は7月、「香害」についての9000人を超すアンケートの結果をまとめ、発表した。同会によると、香害とは、柔軟剤や消臭除菌スプレー、制汗剤、芳香剤、合成洗剤などの主に強い香りを伴う製品による健康被害のことで、体臭は含まれない。2017年に同連盟が電話相談「香害110番」を実施したのをきっかけに連絡会を結成し、活動を続けてきた。
休学や休職、退職した例も
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記者会見した日本消費者連盟事務局の杉浦陽子さん、同連盟洗剤部会の平賀典子さんによると、アンケートは2019年12月から20年3月にかけて主にインターネットなどで実施。9000人を超える回答があった。関係者を通じて呼びかけたアンケートであるため、全体の割合を示すとは言えないが、回答者の約8割が体調不良を経験し、そのうち、休職や退職、学校の欠席や休学を経験した人は約2割いた。具合の悪くなる原因で多かったのは、柔軟剤、香り付き合成洗剤などで、具体的な症状は頭痛、吐き気をはじめ、多岐にわたり、場所は乗り物の中や店などが多かった。
学校や仕事に支障があったと答えた約1200人には、具体的な状況を記述してもらった。冒頭で紹介した声もその一部だ。このほか、「患者が持ち込む柔軟剤や整髪料、香水、制汗スプレーなどの香料が原因で化学物質過敏症を発症した」(鍼灸(しんきゅう)院を営む40歳代男性)、「突然夜中から朝まで原因不明の強いせきが出始めた。当初は重症のせきぜんそくの治療をしたが改善せず、職を失った。翌年、化学物質過敏症と診断された」(40歳代女性)など、医療機関にかかった経験を持つ人も少なくない。転職や退職を余儀なくされた例や子どもでは不登校や幼稚園などに行けなくなったという人も。通院すらできない状態であるとか、ほぼ寝たきりの状態という声もあったという。
回答内容を分析した平賀さんは「香りで具合が悪くなる人は、人が集まるところに出ることができなくなることもあって、なかなか社会にこの問題が伝わっていないのが現状。アンケートに寄せられた声にはとても熱いものがある」などとして、多くの声に耳を傾けてほしいと述べた。また杉浦さんも「香害による健康被害は特定の人たちに起こるものではなく、いつ誰に起きてもおかしくない問題であることをぜひ理解していただきたい」などと訴えた。
自分にとっては快適なにおいでも
原因として多く挙げられた柔軟剤のにおいについては、国民生活センターが4月、相談情報を発表している。それによると、2013年に相談情報を発表した以降も、「柔軟仕上げ剤のにおいがきつくて頭が痛くなる」などの相談情報は、年間130~250件程度寄せられている。14年度以降に寄せられた928件の相談のうち594件が危害があったというものだった。相談受け付け月別の集計では、6月から9月にかけて比較的多かった。また、商品の購入者と相談者が異なっているものが71%を占めていた。危害があったという相談の内訳では、性別・年代別は30歳代~60歳代の女性が78%と大半を占め、発生場所は家庭が81%を占めた。
同センターでは、消費者へのアドバイスとして、「自分にとっては快適なにおいでも、他人は不快に感じ、中には体調を崩すという申し出もあるということを認識」することや、「使用量の目安を参考に、過度な使用を避け」ること、「商品を選択する際は、商品のパッケージ等に記載されている『香りの強さの目安』を参考に」することを呼びかけている。また、業界、事業者に対しては、「消費者の適切な商品選択のために、業界で『香りの強さの目安』に関する表示方法の指針等を設けることや、製品に意図的に配合された0.01%以上の香料成分について具体的な成分名の表示を検討することなどを要望している。
香料成分の開示へ指針
日本石鹸(せっけん)洗剤工業会は2013年、柔軟剤の香りについての情報や周囲へ配慮を促す啓発活動をすすめていくことを示しているほか、18年には衣料用柔軟仕上げ剤の品質表示自主基準を改定し、「香りの感じ方には個人差があるので、周囲への配慮と、適正使用量を守る旨を表示すること(『無香料』と表示される製品は除く)」との香りに関する注意喚起を追加した。また、今年3月には、会員企業が柔軟剤を含む製品について香料成分の自主的な開示をする際の指針を定め、「意図的に配合された0.01%以上の香料成分」などとした。メーカーによる開示も進んでいる。
連絡会で記者会見した杉浦さんは、今回のアンケート結果を基に、柔軟剤の香料成分についてすべてのメーカーがすべての製品について開示してほしいこと、マイクロカプセルなどの香りが長続きする技術の使用中止や国による規制、学校現場における実態調査と空気環境の測定や、病院などの公共施設における香り付き製品の使用中止などを、当面の要望として求めていきたいとしている。
田村 良彦(たむら・よしひこ)
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