実績40年以上の美容家、岩永恵琴(いわながけいこ)氏の美容コラム。尾池博士とのコラボレーションが美容の新境地を開きます。
美容家として培った理論と技術を後進へ伝える人材育成にも取組んでいます。
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KEIKO愛弟子の課題作品をご紹介しております。
1-20.善玉菌優位 (English)
私は問診時に、便秘の有無を必ず確認します。
これは、腸と肌が相関関係にあるということを認識して頂くためです。
毎日排便のある方でも、2から5キロの宿便が溜まっており、
「隠れ便秘」
の原因になっているそうです。
昭和50年代中頃までは、
日本人の摂取する栄養バランスはほぼ適切でした。
しかし、その後は崩れっぱなし、、
更に、社会構造や環境の変化による
食習慣の乱れも目立っています。
戦後まもない頃の日本人一日あたりの排便の量に対し、
今は半分に減っていると言われています。
便のおおよそ半分は腸内細菌とその死骸が占めてますから、
便が減ったということは腸内細菌の、数も減ったということになります。
腸内に残った食べかすは腐って毒素となり全身を巡りますから、
肌への影響はダイレクトです。
また、現代人にとって深刻な重大疾病を始め、認知症やうつ病なども、
詰まって汚れた腸が原因となって起こるようです。
日々ご自身の腸内環境を意識して生活
することで、様々なリスクを回避できます。
理想的な腸内環境のメカニズムは、、
まず、食物繊維をエサにして腸内細菌が発酵を始める
↓
その発酵物質が腸の蠕動運動を促す
↓
すると、便が腸内に留まる時間が短くなる
↓
善玉菌優位のきれいな腸内環境になる
ここでのポイントは、食物繊維をしっかりとることです!!
日々の食事では、
高タンパク、高脂肪の肉料理や油物、乳製品を減らし、
野菜、海産物、味噌、漬物、納豆などの発酵食品を加えた伝統的な日本食にすれば、
腸内細菌の乱れたバランスが回復し、必ず心身共に健康を取り戻すことが出来ます。
反対に、不調を生み出す腸内環境は、、
肉、玉子、牛乳、加工食品(添加物)を中心とした戦後の食生活です。
そこに、ストレス、冷え、便秘などが加わると、悪玉菌が一気に増殖し、善玉菌を抑え込みます。
すると、、
それまで、善玉菌に味方していた日和見菌までもが悪玉菌に加勢するので、
腸内フローラが一層乱れてしまいます。
つまり「腸内が腐敗する」ということは
悪玉菌優位の腸内環境で食物が分解される、ということになります。
ですから、私たちが美と健康を勝ち取りたいのであれば、、
「腸内フローラ」を
常に「善玉菌優位」にする
この一点に尽きるのです。
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今の社会は、私たちを守っくれている菌をみんなやっつけてしまっている!
皮膚常在菌がいるから皮膚が美しく潤うのに
石鹸でゴシゴシ洗う
皮膚常在菌が取れて
角質がバラバラになって
アレルゲンが入ってきて
水分が抜けてカサカサになる…
医学博士 藤田紘一郎
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