FILTOM inc.

KEIKO ビューティーコラム 1-151「常在菌への配慮」

実績40年以上の美容家、岩永恵琴(いわながけいこ)氏の美容コラム。尾池博士とのコラボレーションが美容の新境地を開きます。


美容家として培った理論と技術を後進へ伝える人材育成にも取組んでいます。

**************************************************

KEIKO愛弟子の課題作品をご紹介しております。

 


1-151. 常在菌への配慮

 

一日の生活で皮膚の表面には埃と一緒に、油分や雑菌も付着します。

女性はメイクをしますから、日中の皮脂や汗、ファンデーションの酸化など、
肌の汚れは想像以上です。

 

ですから、帰宅後は真っ先に洗顔をしたいものですが、

洗浄の際、気になるのは、肌の上に住んでいる常在菌たちです。

 

私たちと常在菌は共生関係にあり、
私たちが皮脂(常在菌たちの栄養分)などを提供する代わりに、

彼らは肌に必要な保湿成分や抗菌成分を産生し、

肌の健康を守ってくれています。

 

 

皮膚常在菌は、洗顔で80〜90%が洗い流されると言われていますから、

常在菌たちは私たちの肌を守るため、洗顔後に「増殖」しなければなりません。

 

洗い流された常在菌たちは、

12時間ほどで元の数に戻るといわれますが、

その「増殖」ステップには皮膚に残った10%が頼りです。

 

つまり界面活性剤の使用は「10%を残す」ことを意識しなければならないのです。

 

界面活性剤によっては10%どころか、ほぼ壊滅状態というのもあります。

 

ですから、

クレンジングや洗顔料は慎重に選ばなければなりません。

 

こすりすぎや、洗浄剤の使い過ぎには要注意。

また界面活性剤とは、殺菌剤でもありますので、当然すすぎ不足もNGです。

 

上記を踏まえ、

理想的な洗顔法とは…

 

まずは純石鹼の弱アルカリ性によるやさしい洗浄をこころがけ、

界面活性剤の泡切れに気をつけて、しっかりすすぐことです。

 

 

そして、理想的な洗顔料とは…

 

肌に優しいのに、汚れは残さない。

すすぎが早く、肌に成分を残さない。

 

これに尽きるのではないでしょうか。

 

TOP