実績40年以上の美容家、岩永恵琴(いわながけいこ)氏の美容コラム。尾池博士とのコラボレーションが美容の新境地を開きます。
美容家として培った理論と技術を後進へ伝える人材育成にも取組んでいます。
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KEIKO愛弟子の課題作品をご紹介しております。
1-145. 腸内環境
今回、私たちは自然の一部である、ということについて考えてみます。
森林には多くの小鳥や小動物が棲んでおり、
お互いが助け合って共生しています。
生き物たちは、木を棲家にしたり、
木の実を食べたりして生きていて、
樹木も、動物たちのおかげで害虫から守られたり、種子を遠くまで運んでもらったりと、
お互いなくてはならない存在にあります。
森林が自然の中でバランスよく存在していれば、動物たちも健やかに生活できますが、
天変地異で森が壊れると動物たちも死んでしまいます。
また、どんなに気候が良くても、
樹木に害を与える虫や動物が増えると、森は枯れてしまいます。
私たちの身体にもこれと同様なことが起きています。
(森)にあたるのが、私たちの(身体)で、
[小動物]にあたるのが、[腸内細菌]
この場合、私たちは腸内細菌の棲家になっているわけですから、学問的には「宿主」と呼ばれています。
私たちの身体、つまり「宿主」と腸内細菌の関係もまさにその通りで、
私たちが健康であれば腸内細菌も正常で、
環境が急変すると、腸内細菌も異常をきたし、
また、悪い菌が増えると病気になります。
宿主と腸内細菌、宿主と環境は、
密接に関わり合っており、
宿主の健康に腸内細菌は欠かせない存在なのです。
この腸内細菌はヒトとの共生関係のバランスを保っており、
その種類と数は、宿主であるヒトの健康と深い関係があります。
ですから、健康な身体づくりには、まず、腸内環境を整える必要があります。
私たちは、常在菌に守られているということ、
そして、そのバランスを崩しては健全な状態は保てない、
ということを決して忘れてはいけません。